2011年5月28日土曜日

ディスプレイ技術がショッピング体験を激変させる

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http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20081104/160742/
○リテール・デジタル・サイネージ
実際に,アメリカのコンビニエンス・ストア・チェーン400店舗で実施した大規模な調査の結果,平均で26%,最大で88%もの売り上げの増加が見られました。これは,POSレジの売り上げ記録とデジタル・サイネージの配信記録とを突き合わせて,販売実績への影響を調べたものです。デジタル・サイネージによる店頭での広告の有効性を裏付けるデータといえるでしょう

最近では買い物客によって表示する広告の内容を変化させる技術が応用され始めています。ディスプレイの上に付けたカメラによって買い物客の顔を識別し,性別や年齢層,人種といった分類を基に表示内容を変更するという仕掛けです

朝・昼・夕などの時間帯によってメニューの内容を変えるだけでありません。在庫状況に応じて販促をかけたいメニューを重点的に表示したり,POSレジの入力内容と連動して顧客の注文に合わせた“お薦め商品”を掲示したりするなど,高度な自動化が試みられています


○ショッピング・エンターテインメント
欧米では最近,SMS(ショート・メッセージ)やBluetoothなどの通信規格を用いて,デジタル・サイネージとモバイル端末とを連携させたマーケティング手法が増加しています。インドのスーパーマーケットでも,SMSで参加できる懸賞やクイズなどのコンテンツを頻繁に配信して,買い物客の参加を促しています

幼児用のクルマの形をしたショッピング・カートを無料で貸し出し,そのカートに付いた小型ディスプレイに広告を表示させることで広告収入を得るビジネスを展開する会社などが存在します。このショッピング・カートには子ども用と親用の二つのディスプレイが搭載されており,子ども用にはアニメなどのコンテンツを表示させています。ディスプレイを付けた効果によって買い物客の滞在時間が伸びるとともに,幼児を持つ親だけに的確な広告を見せることができる“ターゲティング可能な広告メディア”としても機能しています。

家の外のあらゆる空間に広まりつつあるアンビエント・ディスプレイ

坂東 穣=デジタルサイネージ総研所長

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